再び看護師になるために

“● 転職で半数が後悔

好条件好待遇と書かれた看護師の求人情報があります。けれども、実際に転職した方のうち半数は「前の病院の方が待遇が良かった」「以前よりも人間関係がわるい」など、後悔する方がいらっしゃいます。ただ、「今よりも人間関係がいいところにすぐに転職したい」こういった漠然とした目的で転職してしまうと、思わぬ落とし穴があります。
まずは、自分が本当に望んでいる条件を明確にすること。そして、生涯を通じて研究していきたい自分自身のテーマを持つことが必要です。これが明確になっていれば、多少苦労はしても、生き生きとやりがいをもって働くことができる職場に出会うことができるはずです。

● 転職会社では「好条件」のみを強調しています

転職会社では「好条件」を紹介します。そのため、実際に働いてみると思いもしなかった困難な点がさまざまと出てくるわけです。コンサルタントの進める条件をすべてうのみにせず、まずは自分の求めていることをはっきりとさせたうえで、募集をする前にその病院に足を運び、看護師たちの雰囲気や病院の規模等を肌で感じ取ってみてください。
好条件だったので決めたら、「最先端の医療を提供していて私のレベルではなかった」「研修やサポートの良さが売りの病院に行ったら、ほとんど若い看護師ばかりで・・・」 聞くのとみるのとでは大違いということもあります。必ず自分の責任において、決めるのは自分自身という意識で挑んでください。

● 自分が本当に求めていることは何か

自分が職場に対して望んでいる条件や願いはなんでしょうか。まずは一通り書き出してみましょう。

・スキルアップ体制が整っているか
・勤務時間や勤務体制について
・夜勤や休日出勤
・自分の望む看護のテーマと合致しているか
・子育てや介護等、仕事と両立できる体制があるか
・保育施設や介護施設などが併設あるいは近隣にある
・長期的にキャリア開発が出来る環境が整っているか
・人間関係が円滑かどうか
・残業のない定時で終わる環境づくり等職場の風土

そのうえで、自分にとって譲れない条件をランク付けしましょう。
「スキルアップできる環境があるのなら、多少夜勤の割合が多くても構わない」というキャリア重視の方もいますし、「まずは子育てと両立できる環境が整っている所を探したい」とワークライフバランスのための条件を第一に挙げる方もいるでしょう。
自分が真に望んでいることを書き出して把握しておけば、よりベストマッチな勤務先を見つけることができます。コンサルタントが「めったにない好条件です」と進めてくれても慌てずじっくりと自分の目的に合っているかどうかについてチェックを忘れないでください。

● ワークライフバランスは大丈夫ですか?

ワークライフバランスは「子育てや介護」と仕事の両立を可能にするために「短時間労働」や「フレックスタイム制」「深夜業の免除」等、雇用の選択肢を増やし、生活と労働のバランスを取りやすくするために作られました。
そのため、どちらかというと「主婦」や介護を抱えた人のためというイメージが強いのですが、現在では少し変わってきました。
子育て中のママさん看護師も、子育て終了後にキャリアアップできるよう、育児休業中に研修に出て専門医療に関する知識を深め、キャリアアップのための勉強をするといった「自己啓発」の時間としても利用しています。
男性も独身者も、「キャリアアップ」のために短時間勤務時間制度を選ぶという選択ができるという動きもあります。
人生におけるその時の目的に応じたフレキシブルな勤務体制の活用が今後広がっていくと思われます。

● 10年後のビジョンをもって

「働き続ける」ためには「やりがい」が必要です。

「10年後自分がどのような看護師になっていたいか」
「生涯をかけて追及したいテーマ」

このような理想の追求もまた必要です。日々の看護の中で看護師や患者さんの「こまり感」や「改善点」など様々な気づきをまずはメモしていきましょう。
たとえば「転倒防止訓練用のスリッパ」に関して強く興味を引いたなら、それについて「観察」「面接」「アンケート」といった方法でアプローチします。そして、患者さんの日々の行動を観察しながら、熱・心拍・身体能力の変化等のデータを蓄積していきます。
このように、日々の中の何気ない「こまり感」や「不満の声」「気づき」そういったことを一つ一つ丁寧に見ることで「生涯をかけて追及してみたい」と思わせてくれるテーマに出会うことでしょう。
やはりテーマが見つけにくいという方は、他の人が研究しているテーマを読み自分も興味を持てる者があればそれについて観察してみましょう。その繰り返しの中で「自分にしかできない研究」を見つけることができるはずです。

いま、急いで転職したいと考えている方は、ぜひ立ち止まって周りを見てください。転職して環境を変えることだけが解決策ではありません。もう一度じっくりと自分自身を見つめ、目の前の患者さんを見つめて下さい。「ここでまだやり残していることがある」そう感じたならば「自分のテーマ」をできるだけ追求してみましょう。そのうえで勉強をし、資金をため、準備と万全の体制が整った後で、転職するなら必ずどこに行っても成功できるはずです。

また、現在休職中で「再び現場に戻りたい」と考えている方もまた、自分の看護師としての経験を文章にして振り返ってみましょう。その中で「強く印象に残った出来事」「自分にもう少し力があれば」「あの時経験があったら…」「心電図が読めていたら」こういった心の腰があるかも知れません。そういった中から自分のあらたな目指す道を発見してください。まずはたくさん書き出すことです。以前はつらさしか感じなかったことの中から、新しく見えてくるものが必ずあるはずです。

● 研修イベント情報をチェックして積極的に参加してみましょう

日本看護協会では「e-ナースセンター」というサイトも作っています。
ここでは、研修やイベントの情報も探すことができますし、仕事検索としても活用することが出来ます。時間があるときに積極的に研修やイベントに参加するようにすると、ブランクがある看護師であっても、現在の状況把握や新たな自分の目指す道を発見することができるでしょう。
「訪問看護師養成研修会」「看護力能力開発」「継続教育」等、様々なテーマが用意されています。講習会や研修では講師の方のマンパワーをもらうチャンスでもあります。現職の方も今立ち止まっている方もぜひ積極的に足を運んでみましょう。目からうろこが落ちるほど、今までの気鬱や不安が晴れること請け合いです。

・・・・・・参考URL・・・・・・
「仕事選びのサポート白書」
http://xn--u9jj3rwc2e6h205r5qa2938b.com

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